WIND BENEATH MY WINGS

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「自然の不思議に目を見張る感性」が倦怠と幻滅の解毒剤になる

2008-03-07 21:45:10 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
ふたたび『センスオブワンダー』の話です。

レイチェル・カーソン
センスオブワンダー
の中で、

「地球の美しさと神秘を感じとれる人は、
科学者であろうとなかろうと、
人生に飽きて疲れたり、
孤独にさいなまれることはけっしてないでしょう。

たとえ生活の中で苦しみや心配ごとにであったとしても、
かならずや、内面的な満足感と
生きていることへの新たなよろこびへ通ずる
小道を見つけだすことができると信じます。」

と書いています。

私自身、逗子での自然に恵まれた環境に癒され、
そこでの幼い頃のさまざまな探検の思い出が
勇気や心の伸びやかさを保ってくれるのを感じます。

また日常生活の中でも、
家庭菜園の手入れをしたり、
公園を散歩したり、
大好きなお花を生けたりすることで
精神が活発で健全になるのを感じています。

そして更に彼女はこうも書いています。

「もしも私が、すべての子どもの成長を見守る
善良な妖精に話しかける力を持っていたら、
世界中の子どもに、生涯消えることのない
『センスオブワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性』
をさずけてほしいとたのむでしょう。

この感性は、
やがて大人になるとやってくる
倦怠と幻滅、
私たちが自然という力の源泉から遠ざかること、
つまらない人工的なものに夢中になること
などに対する、かわらぬ解毒剤となるのです」

ためいきが出るような深い洞察と豊かな精神だと、
思いました。

まさに倦怠と幻滅に囲まれた現代の生活。
その中で
実際に私たちは、
どれだけこの解毒剤に救われていることでしょう。

道端に咲いている花に心癒されたり、
空の青さに勇気づけられたり・・。

うちの子供たちは、
自然が大好きな子どもです。
長男は花を見て
「きれいだね~」
と喜び、
暖かくなると虫を拾ってコレクションします。

これから春に向かい、
よちよち歩きができるようになった次男を
公園でおもいっきり遊ばせてあげたいです。

芝生の感触を味あわせてあげたいです。

できればトトロの森みたいな
大きな木をみせてあげたいです。

私たちが子どもに残すべきものは、
お金でも不動産でもなく、
こうした精神的なものなのだと
強く思いました。


センス・オブ・ワンダー
レイチェル・L. カーソン,Rachel L. Carson,上遠 恵子
新潮社

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